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歴史遺産と痛しかゆしな私たち



世界の歴史遺産は観光スポット。

欧州の組積造りの大きな構造物を目の当たりにすると、巨石を積んで巨大な建造物が今なおその姿を一部残していてそれが、歴史の流れを迫力をもって伝えてくれます。

連綿とした時の流れで、それらの構造物の中には使用されなくなって風化していったものも少なくありません。

中には資材を拝借して新たな構造物の資材になったりしたこともあるそうです。

その資材とは、鉱物系が多い様でポッカリ穴が開いていたり・・・。

人工の遺産はその国のみならず、人類の遺産という発想は実物を眺めたら、無条件の納得感を感じたりします。

ラジカルな時の浅い思想や発想で、安易に破壊される歴史遺産ほど、残念な事はありません。

英国の人々は古き良きモノに愛着を感じる事で有名です。

英国博物館が世界各国の遺産をストックした事はある意味、人類への遺産に関する想いに応えた部分もあるとは言えます。

かの国の民の収集癖に時として、悪辣な窃盗的史実というネガティブなイメージもある反面、遺してくれて感謝なイメージもあったり・・・。

歴史ある国家の振る舞いに、国際経済や平和に対しての暗雲をたち込ませるニュースは今でも、紙面を賑わせています。

権力の象徴でもある、歴史遺産。

人類のおバカな本能が、それらを造ったり破壊したり・・・?

なんともはや、痛しかゆしな人類の業たる歴史遺産・・・。